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間を預託して、自分が助けてもらいたい立場になったときには、元気な会員に助けてもらおう、自分の子どもはもうアテにはならない。ということで会員同士の助け合いをボランティアでやることにしました。丁度その時分にアナ・ミヤレスさんとお会いする機会を得まして、「タイムダラー」のシンプルでしかも非常に人間愛に溢れた時間預託に惚れ込み、それを参考に時間預託制度を作り上げました。

時間預託手帳を作り、これは会員のみなさんが全員持っておりまして、自分のボランティア時間を預託するという活動をしています。ただお年寄りの介護だけではなく、会員同士の助け合いとなっていますから、例えば犬を13匹飼っている家で、海外旅行に行っている間の1週間犬の世話をして喜ばれたり、奥様がケガをしたため炊事のお手伝いをしたり、という助け合いの時間預託もしています。

幅広く時間預託をつかっていくというアナ・ミヤレスさんの考え方に賛同しながら、現在これを桂に全国の主な市、町に組織を作って、全国ネットで運営していきます。守口市も時間預託を実施していますが、守口市しか通用しません。転勤した時は使えなくなります。しかしWACアクティブ・クラブは何処へ行っても使えるという全国ネットの時間預託です。これは日本では初めてではないでしょうか。

また、介護はこれまで殆とが女性でした。全国に約700程の在宅介護のボランティア団体がありますが、統計によりますと約98%が女性です。私どもの会は出来るだけ夫婦でということになっていますので51%が男性、49%が女性です。平均年齢は60.5歳で、なかには元気な80代の方もおり、弱ったお年寄りの介護、会員同士の家事の助け合い活動をしています。これが私たちの会の特徴ある活動です。

 

田中 ありがとうございました。では北垣さんお願い致します。

 

●「たなばた会」の発足

 

北垣登美

「たなばた会」会長の北垣です。ボランティアグループ「たなばた会」は平成4年に守口市と守口市社会福祉協議会の共催で、ホームヘルパーの養成基礎研修会(厚生省の3級課程)が実施され、その修了生で組織されております。この研修会が開催されましたのが7月7日であったことから「たなばた会」と名づけました。研修会で勉強しました老人福祉や障害者福祉等の知識を活かし、地域に貢献しようとの目的から皆さんの賛同を得て発足しましたグループです。

 

田中 ありがとうございました。では東野さんお願い致します。

 

●守口市社会福祉協議会の活動状況

 

東野憲明

守口市社会福祉協議会の東野です。すでに守口市社会福祉協議会が何をしているのかはご存知のことと思います。地域福祉推進事業を手広くやっていますが、最近では先程から

 

 

 

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